事業アイデアを生み出すワークショップを、目的や要件に合わせて設計し、ファシリテーションします。
こんな課題はありませんか
DADAは、検証の設計から実行、判断材料づくりまでをひとつのチームで担います。
ソリューション
この事業の中で提供しているソリューションです。それぞれのページに、支援の範囲や進め方、スケジュールの例をまとめています。
支援内容
必要な部分だけを切り出してご依頼いただくことも、全体をまとめてお任せいただくこともできます。各項目をクリックすると、具体的な進め方を確認できます。
ターゲット顧客、解決する課題、提供価値の仮説を整理し、検証すべき論点を明確にします。
検証の方法、KPI、判断基準を事前に決め、結果から次の意思決定ができる状態をつくります。
LP、広告、メール、ウェビナー、イベントなどを使い、見込み顧客の実際の反応を確かめます。
検証データを分析し、仮説の確からしさと次に取るべきアクションをまとめます。
検証結果をもとに、本格展開に向けたマーケティング戦略や体制づくりを支援します。
アイディエーションワークショップ
アイデアを「たくさん出す」こと自体は目的にしません。ワークショップのあとに、検証に進められる形のアイデアが残っていることをゴールに設計します。事前に参加者や社内の状況を伺い、テーマの切り方、問いの順番、評価のしかたまでを決めてから当日に臨みます。半日の単発から、複数回の連続開催まで、目的に合わせて組み立てます。
具体的に行うこと
- 事前のヒアリングで、ワークショップのあとに何を決めたいのか(テーマを1つに絞る、検証するアイデアを選ぶ、など)を確認し、ゴールを1文で書き出します。
- 参加者の部署や立場、これまでの社内の議論の経緯を伺い、話が止まりやすい論点を事前に洗い出します。
- 「どんな技術があるか」ではなく「誰が、いつ、何に困っているか」から考え始められるように、問いの順番と進行表を設計します。
- 当日は、DADAのファシリテーターが進行を担い、立場や声の大きさに関係なく意見が出るように、個人で書く時間とグループで話す時間を分けて進めます。
- 出てきたアイデアを、顧客・課題・解決策の3つの欄に分けて書き直し、検証に進める形に整えます。
- 最後に、参加者全員で「次に検証するアイデア」を選び、選んだ理由と、まだ分かっていないことを書き残します。
- 終了後1週間以内に、当日の記録と、次の検証に向けた論点を整理したまとめを共有します。
つまずきやすいポイント
技術を持つ会社ほど、「この技術で何ができるか」から議論が始まり、顧客不在のアイデアが並びがちです。DADAでは、最初の時間を「顧客の困りごと」だけに使い、技術や強みの話は後半に回す進行にしています。
付箋がたくさん貼られて満足感はあっても、誰が何をするかが決まっていないと、ワークショップは一度きりのイベントで終わります。終了前の時間を必ず「次に検証するアイデア」と「担当者」を決める時間にあてます。
DADAは、ワークショップを検証の入り口と位置づけています。発想を広げる時間と、検証できる形に絞り込む時間を同じ日の中に組み込み、終わった時点で次の一歩が決まっている状態をつくることにこだわっています。
仮説設計
事業アイデアを、検証できる単位の仮説に分解します。誰が、何に困っていて、どう解決し、お金を払ってでも解決したいのか。この4つを書き分けると、いちばん不確かで、外れたら事業が成り立たない仮説が見えてきます。最初に確かめるべき論点を絞り込むことで、その後の検証の手間と期間を小さくします。
具体的に行うこと
- 検証したい仮説を、顧客・課題・解決策・支払い意思の4つに分けて1枚のシートに書き出します。
- それぞれの仮説について、すでに分かっていること(根拠のある事実)と、思い込みかもしれないことを分けて整理します。
- 顧客の仮説では、「困っている人」「使う人」「お金を出すと決める人」が同じかどうかを確認し、違う場合は分けて書きます。
- 「外れたら事業が成り立たない度合い」と「どれだけ不確かか」の2つの軸で仮説を並べ、最初に検証する論点を1〜2個に絞ります。
- ターゲット候補が複数ある場合は、業界や立場ごとに課題と提供価値の仮説を書き分け、比較できる形にします。
- 必要に応じて、顧客をよく知る社内の営業担当や、業界の関係者に短いヒアリングを行い、仮説の前提を確かめます。
- チームの一人ひとりに「検証したらこうなると思う」という予想を書いてもらい、仮説シートに残します。
つまずきやすいポイント
試作品があると、使ってもらって感想を聞きたくなります。しかし、その前提にある「この顧客は本当にこの課題に困っているか」が確かめられていないと、解決策の評判が良くても事業にはなりません。仮説を4つに分けることで、どこから確かめるべきかを先に決めます。
BtoBでは、課題をいちばん強く感じている現場の担当者が、予算を決める立場にないことがよくあります。顧客の仮説を立てる段階で、使う人・得をする人・お金を出す人を分けて書いておくと、あとで話を聞く相手を間違えにくくなります。
DADAは、仮説をきれいに整理すること以上に、「どれを最初に確かめるか」を決めることを大切にしています。すべてを一度に検証しようとせず、いちばん不確かな論点から小さく確かめる順番をつくります。
検証設計
検証を始める前に、何を測り、どの水準なら次に進み、いつ判断するのかを決めます。結果を見てから基準を考えると、どうしても都合のよい解釈が入るからです。判断する立場の方とも事前に基準を合意しておくことで、結果の報告の場を「解釈をめぐる議論」ではなく「次のアクションを決める場」にします。
具体的に行うこと
- 検証する論点ごとに、LP、広告、メール、ウェビナー、インタビューなどから、判断に必要な数字と声を集められる方法を選びます。
- 仮説ひとつにつき1〜2個の指標を決め、「使いたい」という言葉ではなく、次回の日程や資料請求、見積もりの依頼など、相手が何かを差し出した行動を測る形にします。
- 判断基準を「進む・見直す・やめる」の3段階で設定し、それぞれの次のアクションまで書き出します。
- しきい値は、事業計画からの逆算、既存事業での似た数字、関係者が考える最低ラインを組み合わせて仮置きします。
- 判断する立場の方に「この数字を超えたら、次の段階に進めますか」を確認し、基準を合意します。
- 検証期間、週ごとのスケジュール、判断する会議の日程を決め、社内の承認や確認が必要な手続きを洗い出します。
- これらを1枚の判断基準シートと検証計画書にまとめ、関係者に共有します。
つまずきやすいポイント
チームだけで決めた基準は、判断する方にとっては納得できる数字でないことがあります。基準をつくった段階で、判断する方に「この数字なら投資しますか」と確認し、言い切れない場合は基準そのものを見直します。
進む基準だけを決めると、届かなかったときに「見直す」が何度も繰り返され、検証が長引きます。やめる基準と、見直しは原則1回までというルールを、最初に合意しておきます。
DADAは、検証のゴールを「成功すること」ではなく「判断できる材料をそろえること」と考えています。測りやすい数字ではなく、判断に使える数字を選ぶこと、そしてその数字を判断する方と事前に合意することにこだわっています。
テストマーケティング
検証計画にもとづいて、見込み顧客の実際の反応を集めます。紹介ページの制作、広告の配信、メールの配信、ウェビナーやイベントの企画運営、申込者や参加者へのインタビューまでを、必要な部分だけ、または一式で担います。製品が完成していない段階でも、正直に「先行案内」として反応を確かめる進め方をとります。
具体的に行うこと
- 検証したい相手の言葉で、紹介ページ(LP)の見出し、課題、提供価値、提供状況を書き、読んだ人が内容を誤解しない水準で制作します。
- 申込フォームには、立場を選ぶ項目と、任意の自由記述を1問入れ、誰が、どれくらい困って申し込んだのかが分かる形にします。
- 広告やメール、ウェビナーの告知を、検証したい相手に届く出し方で準備し、どこから来た反応かを区別できるように計測を設定します。
- 公開前にテスト申込を行い、計測や通知が正しく動くことと、社内からのアクセスが集計から外れていることを確認します。
- 配信中は週1回の振り返りで数字を確認し、修正は振り返りの場だけで決めて、変えた日と内容を記録します。
- 申込者や参加者には翌営業日までに連絡できる体制を整え、面談やヒアリングで、申し込んだきっかけと現在の対処のしかたを聞きます。
- インタビューは聞き手と記録係の2名で行い、その日のうちに相手の言葉・事実・反応・解釈を分けて記録します。
つまずきやすいポイント
実際に時間がかかるのは、LPの制作よりも、社内の広報・法務・情報セキュリティの確認や、広告アカウントの準備と審査であることが多くあります。検証設計の段階で確認ルートを洗い出し、制作と並行して手続きを進めます。
配信直後の数字は安定しないのがふつうです。毎日LPや広告を変えると、何が効いたのか分からなくなります。修正は週1回の振り返りで決め、大きな修正は検証期間中に1回までにとどめます。
DADAは、反応の「数」だけでなく、反応した人と話すところまでを検証の範囲と考えています。作り込みよりスピードを優先し、申込があったらすぐに話を聞きに行ける体制を、配信を始める前に整えます。
分析・レポート
集まった数字とインタビューの内容をあわせて読み、事前に決めた判断基準と並べて結果をまとめます。「何件集まったか」だけでなく、「どの段階で、どの相手が、なぜ止まったのか」を説明できる形にします。報告する相手が経営層なのか、審査員なのか、投資家なのかに合わせて、判断に必要な情報に絞ったレポートをつくります。
具体的に行うこと
- 広告の表示からクリック、LPの閲覧、フォームの送信、面談までを段階ごとに並べ、どこで人が止まったのかを確認します。
- 反応を、相手の立場や業界、紹介経由かどうかなどで分けて集計し、合計の数字に隠れた違いを確認します。
- インタビュー記録を横に並べ、同じ課題について実際に行動している人がどんな立場や会社にいるのかを整理します。
- 結果を判断基準シートと並べ、「進む・見直す・やめる」のどれに当たるかを示します。
- チームが事前に書いた予想と結果を比べ、どこが想定外だったのかを言葉にします。
- 検証の途中で見つかった新しい手がかりは、元の問いへの答えとは分けて、次の検証の問いとして書き直します。
- 報告の場で使う資料を作成し、必要に応じて報告に同席して、質問への回答を補います。
つまずきやすいポイント
狙った相手の周辺には、似た言葉に反応する別の層が必ずいます。合計の数字が良くても、内訳を見ると検証したい相手からの反応はわずか、ということがあります。報告の前に、必ず立場ごとの内訳を確かめます。
有望な手がかりが見つかると、問いそのものを書き換えたくなります。しかし元の問いに答えないと、その検証は「何も決まらなかった検証」になります。まず元の問いに答え、手がかりは次の検証の問いとして立て直します。
DADAは、レポートを「結果の報告書」ではなく「次の意思決定のための資料」としてつくります。分かったことと、まだ分からないことを必ずセットで書き、判断する方が迷わずに次の一手を選べる構成にこだわっています。
事業化に向けた推進
検証で「進む」と判断したあと、本格展開に向けた準備を支援します。検証で反応のあった顧客像や訴求をもとに、マーケティングの戦略、営業との連携、見込み顧客を管理する仕組み、社内の体制を整えます。「見直す」と判断した場合には、絞り込んだ条件での再検証の設計から伴走します。
具体的に行うこと
- 検証で反応の強かった顧客像と訴求を整理し、本格展開で最初に狙う顧客と、伝えるべきメッセージを決めます。
- 見込み顧客を集めてから商談につなげるまでの流れを設計し、マーケティングと営業の役割分担を決めます。
- 検証で使ったLPやフォーム、メールの文面を、継続して運用できる形に改めます。
- 見込み顧客の情報を記録し、追いかけるための管理の仕組みと運用ルールを整えます。
- 検証中に顧客から出た要望を整理し、次の段階で確かめる仮説や、開発の優先順位を考える材料として渡します。
- 社内の担当者が自分たちで回せるように、週次の振り返りや数字の見方を一緒に運用しながら引き継ぎます。
つまずきやすいポイント
協力的な顧客の要望に一つひとつ応えると、いつの間にか特定の顧客向けの個別開発になってしまいます。要望は記録して整理し、次の段階の仮説として扱うことで、事業の軸がぶれないようにします。
検証を担った人と、本格展開を担う人が違うと、「なぜこの顧客に絞ったのか」が伝わらず、同じ失敗を繰り返すことがあります。検証の記録と判断の理由を引き継ぎ資料に残し、運用を担う方には検証の終盤から参加いただきます。
DADAは、検証で得た学びを、本格展開の現場で使える形にすることを大切にしています。戦略を描いて終わるのではなく、社内のメンバーが自分たちで回せる状態になるまで、運用を一緒に担いながら引き継ぎます。
主な検証手法
検証したい仮説と予算・期間に合わせて、手法を組み合わせます。
進め方
Hear
ヒアリング・現状整理
事業アイデアと現在の検討状況、社内の意思決定の流れを伺います。
Design
仮説・検証設計
検証する仮説、手法、KPI、判断基準を設計します。
Test
テスト実行
テストマーケティングを実行し、データを集めます。
Analyze
分析・判断
結果を分析し、次に進むかどうかの判断材料をまとめます。
Next
次の打ち手へ
本格展開や再検証など、次のアクションにつなげます。
こんなときにご活用いただけます
ご依頼の多い場面をもとに、支援の流れを具体的な例でご紹介します。期間や内容は一例で、状況に合わせて設計します。
背景
工場向けのセンサー技術を持つ製造業の新規事業部門で、センサーで集めたデータを使う新しいサービスの試作品ができています。技術の完成度には自信があり、社内の評価も悪くありません。
一方で、どの業界の、どの立場の人が、何に困っていて、このサービスにお金を払ってくれるのかは、まだはっきりしていません。設備保全、品質管理、エネルギー管理など、使えそうな場面はいくつも挙がりますが、どれも決め手に欠けています。
既存の取引先に試作品を見せると「おもしろいですね」とは言ってもらえるものの、その先の話には進みません。次の予算を確保するために、根拠をもってターゲットを選ぶ必要がありました。
DADAの支援の流れ
- 1〜2週目ターゲット候補を3つに絞り、仮説にする
挙がっている用途や業界を一覧にし、課題の深さと、こちらから届けられるかどうかで3つに絞ります。それぞれについて、誰が、何に困っていて、どんな価値を届けるのかを仮説シートに書き分けます。あわせて、資料請求率などの指標と「進む・見直す・やめる」の基準を事業部の責任者と合意し、チームの予想も書き残します。
- 3〜4週目ターゲット別に3種類のLPを制作する
ターゲットごとに、その人たちの言葉で課題を書いた紹介ページを3種類つくります。技術の説明は後半に回し、見出しは相手の困りごとから始めます。フォームには立場を選ぶ項目と任意の自由記述を入れ、社内の広報や法務の確認もこの期間に並行して進めます。
- 5〜8週目広告で各LPに集客し、資料請求の反応を比較する
各LPに、それぞれのターゲットに届く条件で広告を出し、資料請求の反応を比べます。数字は週1回の振り返りで確認し、修正は振り返りの場だけで決めて記録します。資料請求は数だけでなく、立場の内訳と、自由記述を書いてくれた人の数もあわせて見ます。
- 9〜10週目資料請求者にインタビューする
資料請求者に連絡し、オンラインまたは対面で話を聞きます。試作品の説明は最後に短くとどめ、いまその課題にどう対処しているか、社内で誰が導入を決めるのか、何が決め手になり、何が懸念になるのかを聞きます。記録は相手の言葉と、聞き手の解釈を分けて残します。
- 11〜12週目結果を分析し、次に進むターゲットを判断する
3つのターゲットの数字とインタビューの内容を並べ、事前に合意した基準と比べます。どの段階で人が止まったのか、反応の強い相手はどんな立場や規模の会社なのかを整理します。そのうえで、次に進むターゲットと、次に確かめるべき論点をまとめた判断レポートを作成し、責任者への報告に同席します。
体制
検証の窓口として、仮説の議論、原稿の確認、社内の承認のとりまとめを担います。インタビューにも同席し、技術面の質問に答えます。
判断基準の合意と、最終的なターゲットの判断を担います。検証の始めと終わりの2回、短い時間をいただきます。
仮説の整理、検証の設計、分析とレポートづくりを担い、全体の論点を管理します。
3種類のLPの原稿と制作、広告の運用、計測の設定を担当します。
資料請求者へのインタビューで聞き手と記録を担い、その日のうちに記録を整理します。
成果を判断する観点
- ターゲット別のLPからの資料請求率(基準は「〇%」として事前に合意)
- 資料請求者のうち、自由記述で具体的な困りごとを書いてくれた人の数
- インタビューで、課題に対してすでに何らかの手を打っている人の割合
- 次回の打ち合わせや社内の関係者の紹介など、相手が時間や手間を差し出してくれた件数
主なアウトプット
つまずきやすいポイント
技術に自信がある会社ほど、見出しにセンサーの性能や仕組みを書きたくなります。しかし、それでは課題を抱えた人が自分のことだと気づけません。見出しは相手の困りごとから書き、技術は「どう解決するか」の部分で短く伝えます。
LPごとに広告の出し方や予算が大きく違うと、反応の差がターゲットの違いなのか、出し方の違いなのか分からなくなります。比較できるように、配信の条件や期間をできるだけそろえて設計します。
資料請求から連絡まで日が空くと、相手は何に申し込んだかを忘れてしまいます。最初の連絡の文面は配信前に社内で承認しておき、翌営業日までに連絡できる体制を整えます。
支援のあとに目指す状態
3つの候補の中で、最も反応がよく、課題を強く感じている相手が多いターゲットに絞り込めています。なぜそのターゲットなのかを、数字と顧客の言葉の両方で説明できる状態です。
インタビューで分かった導入の決め手と懸念は、そのまま次の検証の論点や、営業活動で最初に伝えるべきことになります。選ばなかったターゲットについても、なぜ見送ったのかが記録に残り、社内で根拠をもって次の段階の予算を相談できます。
背景
大企業の社内新規事業制度で、ある社員のアイデアが一次審査を通過しました。次の審査までに、顧客のニーズを検証した結果を示すことが求められています。
ただ、チームのメンバーは全員が本業と兼務です。本業が忙しくなると、検証の作業はつい後回しになります。また、これまで新規事業の検証をした経験がなく、何から手をつければよいのか、どんな結果を見せれば審査員に判断してもらえるのかも分かっていません。
社内の知り合いや取引先に話を聞いて回ることはできても、それが審査で通用する材料になるのか不安を感じていました。限られた時間の中で、審査員が納得できる判断材料をそろえる必要がありました。
DADAの支援の流れ
- 1週目ワークショップでアイデアを整理し、論点を決める
チームメンバーとのワークショップで、アイデアを顧客・課題・解決策・支払い意思の4つに分けて書き直します。そのうえで、外れたら事業が成り立たない、いちばん不確かな論点を1〜2個に絞ります。あわせて、兼務の時間をいつ確保するかもこの場で決めます。
- 2週目検証計画を作成し、KPIと「次に進む基準」を合意する
絞り込んだ論点を確かめるための方法として、ウェビナーと個別ヒアリングを組み合わせた検証計画をつくります。参加申込数、アンケートでの課題の強さ、個別ヒアリングへの応諾などを指標にし、「進む・見直す・やめる」の基準を置きます。この基準を制度の事務局や審査員に事前に確認していただき、審査の場で何を見せるかを合意します。
- 3〜6週目見込み顧客を集めてウェビナーを開催する
テーマに関心のある見込み顧客に向けて、サービスの売り込みではなく、課題そのものをテーマにしたウェビナーを企画します。告知ページの制作、申込の受付、当日の運営はDADAが担い、チームの皆さまには内容づくりと登壇に集中していただきます。社内の人脈から集めた参加者と、外部の告知から集めた参加者は、分けて記録します。
- 6〜7週目アンケートと個別ヒアリングで反応を集める
参加者アンケートでは、意見や感想だけでなく、いまその課題にどう対処しているかや、個別の話に応じてもらえるかを聞きます。応じてくれた方には個別にヒアリングを行い、過去の具体的な出来事と、社内で誰が導入を決めるのかを確かめます。記録はその日のうちに、事実と解釈を分けて整理します。
- 8週目経営層向けの報告資料にまとめる
集まった数字と声を、2週目に合意した基準と並べてまとめます。結論として「進む・見直す・やめる」のどれに当たるかを示し、分かったことと、まだ分からないことを分けて書きます。審査の場では、結果の解釈ではなく、次に何を確かめるかを議論できる資料に仕上げます。
体制
アイデアの持ち主として、ワークショップでの議論、ウェビナーでの登壇、ヒアリングへの同席を担います。兼務の時間は、毎週決まった曜日と時間帯で確保していただきます。
検証計画の段階で、判断基準を一緒に確認していただきます。審査の観点を事前に共有いただけると、報告資料の精度が上がります。
ワークショップの進行、検証計画とKPIの設計、報告資料づくりを担います。
ウェビナーの企画、告知、申込管理、当日の運営、アンケートの設計と集計を担当します。
参加者への個別ヒアリングを行い、記録を整理します。
成果を判断する観点
- ウェビナーへの参加申込数と、外部の告知から集まった参加者の割合
- アンケートで、課題を強く感じていると答えた人の割合
- 個別ヒアリングに応じてくれた人の数(「〇件以上で進む」などの形で事前に合意)
- ヒアリングで、課題に対してすでに時間や費用をかけている人がいるかどうか
主なアウトプット
つまずきやすいポイント
「業務時間の一部」という約束は、本業が忙しくなると守られにくくなります。毎週決まった曜日と時間帯を検証の時間として予定表に入れ、上司にも共有しておくことで、作業が週末にずれ込むのを防ぎます。
紹介で集まった相手は、もともと好意的なことが多く、反応が良く出がちです。外部の告知から集まった参加者と分けて集計し、両者の差も報告に含めます。
基準を決めずに結果だけを報告すると、審査の場が「この数字は良いのか」という議論で終わります。2週目の段階で審査員に基準を見ていただき、報告では合意した基準と結果を並べて示します。
支援のあとに目指す状態
次の審査に、顧客の声とデータにもとづく判断材料を持って臨めます。報告は事前に合意した基準と並べて示されるため、審査の場は結果の解釈ではなく、次の段階で何を確かめるかを話し合う場になります。
チームには、仮説を分けて書き、基準を先に決め、小さく確かめるという検証の進め方が残ります。仮に結果が「見直す」や「やめる」であっても、何が分かったのかが記録に残り、次のアイデアや次の検証に生かせます。
背景
中小企業向けのサービスで、一定の顧客基盤を築いているスタートアップです。既存の顧客の多くは中小企業で、1社あたりの契約規模は大きくありません。
既存顧客や投資家から「大企業にも売れるのでは」という声があり、チームの中にも期待があります。ただ、大企業のどの部署の、どんな立場の人に響くのか、本当に商談につながるのかは分かっていません。大企業は決裁に時間がかかり、使う人とお金を出す人が分かれていることも多いため、中小企業向けと同じ売り方が通用するとは限りません。
営業やエンジニアの人員を大企業向けに振り向ける前に、限られた期間で展開するかどうかを見極める必要がありました。
DADAの支援の流れ
- 1〜2週目大企業の中で狙う部署と担当者像を整理する
既存の顧客がなぜ導入したのかを振り返り、大企業に置き換えたときに、どの部署の誰が同じ課題を抱えていそうかを洗い出します。使う人、得をする人、お金を出す人を分けて書き、狙う部署と担当者像の仮説にします。あわせて、問い合わせ数や商談化の件数をもとに「展開する・見直す・しない」の基準を経営者と合意し、メンバーの予想も書き残します。
- 3〜4週目大企業向けの紹介ページと提案資料を制作する
既存の中小企業向けの訴求を使い回さず、大企業の担当者の言葉で紹介ページと提案資料をゼロから書きます。原稿は、現場をよく知るメンバーに「この人は、この見出しで自分のことだと思うか」という観点で読んでもらいます。問い合わせフォームには、相手の立場や会社の規模を選ぶ項目を入れておきます。
- 5〜7週目メール配信とセミナー開催で反応を測る
配信の許諾が得られている連絡先を中心に、ターゲット企業の担当者に向けたメールを配信し、大企業の課題をテーマにしたセミナーを開催します。問い合わせやセミナー参加の数は、立場や規模ごとに分けて数えます。反応のあった方には営業責任者が面談し、誰が使い、誰が得をし、誰が費用を出すのかを分けて聞きます。
- 8週目問い合わせ・商談化の状況を分析し、展開の可否をまとめる
問い合わせから面談、商談化までの数字と、面談で聞いた内容を、1〜2週目に合意した基準と並べます。まず元の問いに「展開する・しない」で答え、検証の途中で見つかった新しい手がかりは、次の検証の問いとして分けて書きます。経営会議や投資家への説明にそのまま使える分析レポートにまとめます。
体制
判断基準の合意と、展開の可否の最終判断を担います。検証の始めと終わりに時間をいただきます。
問い合わせ者との面談や、セミナーでの個別の対話を担います。大企業との商談経験をもとに、提案資料の内容も確認します。
顧客の業務を知る立場から、紹介ページや資料の原稿が相手の言葉になっているかを確認します。
ターゲット仮説の整理、判断基準の設計、分析と報告資料づくりを担います。
大企業向けの紹介ページと提案資料の制作、メール配信、セミナーの企画と運営を担当します。
成果を判断する観点
- 大企業の想定部署からの問い合わせ・セミナー参加の数(立場ごとに分けて集計)
- 問い合わせから面談、商談化へと進んだ件数(「〇件以上で展開する」などの形で事前に合意)
- 面談で、相手の口から予算や費用負担の話が出たかどうか
- 響いた訴求ポイントと、商談が止まった理由の整理
主なアウトプット
つまずきやすいポイント
反応の良かった中小企業向けの言葉を使い回すと、大企業ではなく既存顧客に近い層からの問い合わせが混ざります。大企業向けの原稿はゼロから書き、フォームで立場を聞いて、問い合わせを最初から分けて数えます。
問い合わせが予想より多いと、すぐに経営会議や投資家に伝えたくなります。途中報告では、数字と一緒に「まだ分からないこと」を必ず添え、内訳を確かめてから結論を出します。
大企業の担当者は丁寧に話を聞いてくれるため、関心の強さを見誤りやすくなります。課題への共感と、予算や費用負担の話が相手から出たかどうかを分けて記録します。
支援のあとに目指す状態
大企業のどの部署に、どんな訴求が響くのか、そして本当に商談につながる見込みがあるのかが分かり、展開するかどうかを判断できます。判断の理由が数字と面談の内容で説明できるため、経営会議や投資家にも根拠をもって伝えられます。
展開すると決めた場合は、反応のあった部署と訴求を起点に、営業の進め方を組み立てられます。展開しないと決めた場合も、見つかった手がかりを次の検証の問いとして整理しておけるため、既存事業に集中するか、別の形で確かめるかを落ち着いて選べます。
よくある質問
Qまだアイデアが固まっていない段階でも相談できますか?
はい。事業アイデアを出すアイディエーションワークショップや、ターゲット顧客・課題・提供価値の仮説の整理から、一緒に進めることができます。
Q検証の結果、「やめる」という判断になることもありますか?
あります。PoCのゴールは成功させることではなく、次に進むかどうかを判断できる材料をそろえることです。そのため、検証を始める前に、判断する方と「進む・見直す・やめる」の基準を合意しておきます。 PoCの判断基準のつくり方 →
Q検証にはどれくらいの期間がかかりますか?
確かめたい論点の数と検証の方法によって変わります。LPと広告を使ったテストマーケティングであれば、準備から結果の整理まで2ヶ月前後を一つの目安に計画を立てます。
Q社内の審査や経営会議で使う資料も作ってもらえますか?
はい。検証データを分析し、分かったことと、まだ分からないことをセットにした「次の意思決定のための資料」としてまとめます。
QLP制作や広告運用だけの依頼もできますか?
テストマーケティングの実行部分だけのご相談も承ります。ただ、何を確かめるのかが決まっていないと結果を判断に使いにくいため、検証の設計から一緒に整理することをおすすめしています。
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